HSPのあなたは、すぐ泣く自分を気にしていませんか?
女性でもそうですが、男性ならなおさら、人前でつい涙してしまうことを世間的に恥ずかしいと思うことがあるかもしれません。
HSPが涙もろいのは、情報キャッチ量が多い、つまりセンサーが人一倍よく働く性質を持っているからです。
でも、涙もろい自分自身を丸ごと受け入れて、素直に感情を認めてあげられることができたら、こんな些細なことでも、少しずつ生きづらさから開放されていきます。
本当は泣きたいのに涙をこらえていると、いつしか自分の本当の感情に気づけなくなっていくでしょう。
たとえ今は、涙もろくてすぐ泣く自分のことを恥ずかしいと思っているHSPのあなたも、HSPの性質を理解して受け入れることで、そのままでいいんだということに気づくはずです。
目次
HSPが泣くのはこんな時
HSPがすぐ泣くのには、理由があります。
HSPの性質と関わることです。
HSPには、大きな4つの性質があると言われています。
略してDOES。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
これらの4つの特徴は脳内の神経細胞、ミラーニューロンの活動が人一倍、活発なために生じるといわれています。
つまり、HSPが人よりも簡単に涙を流すのは、自然に反応しているだけ。
弱いから、女々しいから、ではないということです。
映画やドラマを見て、音楽を聞いて、本を読んで泣く
・作品の素晴らしさに感動して、泣く
・登場人物に感情移入して、泣く
目の前にいる人や動物などの気持ちを察して泣く
まるで、目の前にいる人、または動物と同一になったかのように、気持ちが分かりすぎて、泣く。
すぐ泣くHSPのあなたは恥ずかしいと思ってる?!
でもじつは、そのようにすぐ泣くHSPのあなたは、自分自身のことを恥ずかしいと思っていませんか?
そう思わせてしまうのは、小さい頃からの環境や文化の影響があったことが考えられます。
HSPの男性はすぐ泣く自分を責めやすい?!
アメリカのトレーシー博士の研究によると、HSPの繊細さを小さい頃に両親に認められなかったという人が74%もいたそうです。
とくにHSPの男性は小さい頃、繊細な性質を両親、とくに父親から認められずに、大人になってからも苦しんでいるといいます。
日本においても男性のイメージや期待されるところとして、「涙を見せずに、勇敢でたくましい」というのが古くからあり、今でも少なからず、そのような風潮があるでしょう。
父親は息子に対して、そのような古典的な男らしさを育んで欲しいと期待を持ちやすいようです。
しかし、男性であろうと女性であろうと、繊細さを認められずに育ち、大人になってから苦しんでいるHSPは少なくないということです。
とても繊細な子供(Highly Sensitive Child: HSC)のチェックリストは、こちらです。
すぐ泣く自分がイヤだと思っているHSPは自分で慰めよう
といっても、いつまでも親や社会の風潮のせいばかりにしていても、仕方がありません。
涙もろいのは、あなたが女々しくダメなわけではなく、ただのHSPとしての性質。
自己批判は、脳内の脅威−防御システムを作動させます。
その結果、ストレスホルモンとして知られるコルチゾールなどが放出され、心と体に悪い影響を与えてしまうのです。
そこで、オススメなのが、自分で自分を慰めるワークです。
感覚派なHSPなら、より効果を味わえるでしょう。
セルフ・ボディ・タッチで慰める
とても簡単です。
誰も見られていない、安心できる環境で行ってください。
①目を閉じたほうがいい場合は、目を閉じて
②手を体の上にやさしく置く、または、なでる
これだけです。
手を置く、または、なでる場所は、頭、頬、胸、お腹、腕、膝などいろいろ試して、自分が心地よいと感じる場所を探してみてください。
片手で行っても、両手で行ってもいいです。
例えば、両手で自分をハグするなど。
こうして、自分を安心させ、ケアをすることができます。
HSPにとってマインドフルネスはとても有効だと実感した体験談。
興味のある方は、こちらの記事も参考にしてください。
↓↓↓
瞑想する
自分にやさしくする、HSPのための瞑想です。
上記のセルフ・ボディ・タッチの方法を組み合わせたものです。
その他の感性を生かした癒しの方法
視覚、聴覚、体の感覚のうち、優位な感覚別にオススメのストレス対策を紹介しています。
【参考図書】
Thrive: The Highly Sensitive Person and Career
自分で自分を慰める、いたわる、というのは、マインドフルネスの手法のひとつです。