HSS/HSPの人が繊細なのに刺激を求める原因を知りたくないですか?
HSP(Highly Sensitive Person) のうち外交的なタイプのHSS(High Sensation Seeking)/HSPは、刺激を求める面と繊細な面の相反する性質を同時に兼ね備えているため、自分自身でも自分のことがわかりづらいず混乱することがあります。
実は、その要因として、4つの根拠があります。
この記事を読むと、その科学的な根拠が分かります。
ぜひ目を通してください。
目次
HSS/HSPのあるある話<どっちが本当の私?>

どちらも本当のあなたよ。

人が好きなんだけど、人と会った後にすごく疲れたりして、本当は私って人が嫌いなのかなって思うことがあるの。

混乱しちゃうわよね。
では、なんでそういうことが起きるのかを科学的に解説していくね。
参考図書:Thrill: The High Sensation Seeking Highly Sensitive Person (English Edition)
HSS/HSPが繊細なのに刺激を求める、4つの科学的な原因
HSS/HSPが繊細なのには3つの科学的な原因があります。
また、HSS/HSPが刺激を求める性質であるのには1つの科学的な要因があります。
HSSの性質を表す3つの科学的な原因
HSS型HSPの刺激を求めてしまう3つのHSSの性質について、解明されている内容を紹介します。
その1. ドーパミン受容体D4遺伝子(DRD4)
スリルを味わいたくなったり、冒険心をもって新しい経験をしたくなるのは、主に遺伝によるものだということが双子の研究からわかっています。
(参考文献:McCrae, R.(1992). The five-factor model: issues and applications.(Special Issue) Journal of Personality, 60.)
特に、ドーパミン受容体D4遺伝子(DRD4)が要因と考えられています。
他の遺伝子も関わっているようですが、詳しいことはまだ解明されていません。
その2. (男性の場合は)テストステロン
男性の場合は、男性ホルモンの一種テストステロンの値が高いことが抑制を効きにくくさせたり、スリルを味わい冒険心が旺盛になる要因となっているようです。
その3. モノアミン酸化酵素(MAO)
モノアミン酸化酵素(MAO)とはセロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなどのモノアミン酸化と呼ばれる神経伝達物質の酸化を促進刺さる酵素群のことで、MAOの値が低いと、刺激を求めやすくなる傾向があります。

以上がHSSの性質の科学的な要因。
ただこれだけじゃないのがHSS型HSP。
HSPの繊細さを表す1つの科学的な原因
HSPの性質のうち、外部からの刺激に対して反応を受けやすい要因について紹介します。
SS型セロトニントランスポーター遺伝子(5-HTTLPR)
SS型のセロトニントランスポーター遺伝子を持った者は感情的な刺激に揺さぶられやすかったり、びっくりしやすかったり、周りの評価に反応しやすかったりするという研究結果があります。
HSPはこの遺伝子との関連性が示唆されています。
【参考文献】
Munafo,M., Yalcin, B., Willis-Owen, S., & Fint, J.(2008). Association of the dopamine D4 receptor (DRD4) gene and approach-related personality traits: Meta-Analysis and new data. BIOL Psychiatry, 63, 197-206.
まとめ
HSS型HSPはHSSの性質の要因となるドーパミン受容体D4遺伝子(DRD4)、テストステロン、モノアミン酸化酵素(MAO)、そしてHSPの性質の要因となるSS型セロトニントランスポーター遺伝子(5-HTTLPR)などが要因となって、繊細で刺激を求める性格が形成されています。

繊細なのも、刺激を求めるのも、どちらの性格も本当のあなたなの。

そうだったのね。
ちゃんとした理由があって、しかもどっちも本当の自分の姿だとわかって、ホッとしたわ。
自分でもどっちが本当の自分かよく分からないの。